入門講座

其の2
アスファルト基礎知識

2-2アスファルトの流通
【商流】

日本では、製油所で製造されたアスファルトは、石油元売会社1)から特約店に販売され、特約店から需要家へ、または、特約店から二次店などを経由して需要家へ供給されます。

1)原油や石油製品を輸入・精製し、直接販売(直売)又は特約店への卸売りを経由して需要家に石油製品を供給する会社を「石油元売会社」という。

【物流】

昭和30年代半ばまでは、アスファルトをドラム缶詰や紙袋詰の状態で配送していましたが、現在では国内のアスファルト輸送には一般的にアスファルトタンクローリー、アスファルトタンカーが使用されています。アスファルトタンクローリーやアスファルトタンカーは、高温で溶融した状態のまま運搬するため魔法瓶のような構造になっています。出荷基地で約175℃に加熱溶融した状態のアスファルトを積載して運搬するため、引火点の低い材料の配送など、アスファルト以外の配送には使用できません。また、舗装工事が年度末(1~3月)に集中するためアスファルトの需要は年度末に多い傾向があります。これらが、他石油製品と比較してアスファルトの流通経費が割高である主な原因とされています。

アスファルトタンカーの構造例

アスファルトタンカーの構造例

アスファルトタンクローリーの構造例

アスファルトタンクローリーの構造例

【参考文献】
  1. 社団法人日本アスファルト協会「アスファルトの利用技術」/平成9年11月28日
  2. 社団法人土木学会「新体系土木工学 27 歴青系材料」/阿部頼政、南雲貞夫著/1981年2月15日