入門講座

其の6

アスファルト基礎知識

道路に使われるアスファルト混合物

6-3一般的に使用されるアスファルト混合物

アスファルト混合物の種類

表層用アスファルト混合物の種類と特性および主な適用箇所を表に示します。密粒度アスファルト混合物を標準とした場合、特性欄の○印はこれより優れていることを、無印は同等であることを、△印は劣ることを示し、△印の場合、その特性を改善するために改質アスファルトを使用することもあります。また、主な適用箇所欄の※印は、使用実績の多い地域・場所を示します。

アスファルト混合物は、使用する骨材の粒度によって区分されていて、骨材の最大粒径は20mmと13mmのものがよく用いられています。骨材の最大粒径が20mmのものと13mmのものとを比較すると、一般に、前者は耐流動性、耐摩耗性、すべり抵抗性などの性能に優れ、後者は耐水性やひび割れに対する抵抗性に優れています。

積雪寒冷地域ではタイヤチェーン等による摩耗が問題となることが多いため、積雪寒冷地域の表層にはF付(フィラーを多く添加していることを示す)混合物を用います。

ギャップアスファルト混合物は粒度が不連続なものをいい、耐摩耗性、耐流動性、すべり抵抗性などを付与するために用います。

ポーラスアスファルト混合物(20、13)は空隙が多いアスファルト混合物で高い排水機能を有することから、雨天時の視認性の向上や路面のすべり抵抗性を改善する効果が期待できます。高い安全性や走行性を確保できるため、高速道路や国道をはじめとして近年施工実績が増えてきています。

表層に使われるアスファルト主な混合物

アスファルト混合物 特 性 主な使用箇所
耐流動性 耐摩耗性 すべり抵抗性 耐水性・耐ひび割れ 透水性 一般地域 積雪寒冷地域 急勾配坂路
密粒度アスファルト混合物(20、13)            
細粒度アスファルト混合物(13)          
密粒度ギャップアスファルト混合物(13)          
密粒度アスファルト混合物(20F、13F)          
細粒度ギャップアスファルト混合物(13F)        
細粒度アスファルト混合物(13F)        
密粒度ギャップアスファルト混合物(13F)      
開粒度アスファルト混合物(13)        
ポーラスアスファルト混合物(20、13)    
密粒度アスファルト混合物(13)
細粒度アスファルト混合物(13)
ポーラスアスファルト混合物(13)

代表的なアスファルト混合物(左:使用材料割合(質量割合) 右:舗装面の状態)

左:密粒度アスファルト混合物を用いた舗装
右:ポーラスアスファルト混合物を用いた舗装

左:密粒度アスファルト混合物
右:ポーラスアスファルト混合物

【参考文献】
1.舗装施工便覧(平成18年版) (社)日本道路協会
2.舗装設計施工指針(平成18年版) (社)日本道路協会