入門講座

其の8

アスファルト基礎知識

アスファルト舗装の施工

8-1路盤の施工

アスファルト舗装は、図−1の順序で施工します。ここでは、アスファルト舗装の下地となる路盤の施工から解説します(アスファルト舗装の構成は、入門講座 アスファルト基礎知識 其の6を参照)。

一般的な舗装構成と施工の順序

図−1 一般的な舗装構成と施工の順序

アスファルト舗装は、通常は路床上に下層路盤と上層路盤からなる路盤の層を形成し、その上にアスファルト混合物層を施工します。下層路盤と上層路盤には、表−1に示すような品質を満足する材料が使用されます。

図−2は、一般的な路盤の施工体制です。ダンプトラックから降ろされた路盤材料をブルドーザで粗ならしし、モーターグレーダで所定の仕上がり厚さが得られるよう均一に敷きならします。その後、一般に10~12tのロードローラおよび8~20tのタイヤローラなどの転圧機械により、所定の密度が得られるまで締固めます。

下層路盤の一層の仕上がり厚さは20cm以下、上層路盤は15cm以下を標準としています。これは、所定の密度を得るためであり、所定の密度が保障される施工方法が確認されていれば仕上がり厚さが20cmを超えても良いとされています。

下層路盤材料は、一般に施工現場近くで経済的に入手できる、クラッシャランなどの粒状路盤材料などを用います。上層路盤材料には、良好な骨材粒度に調整した粒度調整砕石、砕石にセメントや石灰を混合した安定処理材料を用います。また、アスファルトを混合した加熱アスファルト安定処理路盤材を用いることもありますが、この場合は表層や基層混合物と同様に施工を行います。

表−1 粒状材料の粒度(JIS A 5001-1995)

ふるいを通るものの質量百分率(%)
53 37.5 31.5 26.5 19 13.2 4.75 2.36 425µm 75µm
粒度調整砕石 M-40 40~0 100 95~100 60~90 30~65 20~50 10~30 2~10
M-30 30~0   100 95~100 60~90 30~65 20~50 10~30 2~10
M-25 25~0     100 95~100 55~85 30~65 20~50 10~30 2~10
クラッシャラン C-40 40~0 100 95~100 50~80 15~40 5~25    
C-30 30~0   100 95~100 55~85 15~45 5~30    
C-25 20~0       100 95~100 60~90 20~50 10~35    

出典:(社)日本道路協会/舗装施工便覧(平成18年版)/平成18年2月24日 p.53の表-3.4.3

路盤の施工体制

図−2 路盤の施工体制

ブルドーザ

写真−1 ブルドーザ

(1)ブルドーザ

ブルドーザは、トラクタの前面に可動式のブレード(排土板)が装着してあり、進行方向に土を押し出す仕組みになっています。路盤の施工に用いる場合、材料の敷きならし能力は高いのですが、仕上げ精度に限界があるため、モーターグレーダを使用する粗ならし作業の作業効率を上げるための補助として用います。

モーターグレーダ

写真−2 モーターグレーダ

(2)モーターグレーダ

モーターグレーダは、自走するホイール式の機械で、前後の車軸間にブレード(排土板)があり、前後車軸間にスカリファイヤ(掻き起し用爪)などを装着することができます。機械を前進することで路面の敷きならしや、かき起こしができ、ブルドーザに比べて、より滑らかに整形できます。

タイヤローラ

写真−3 タイヤローラ

(3)タイヤローラ

タイヤローラは、空気入りタイヤを前後輪各3~4個持ち、機械の重量を利用して静的圧力をかけて効果的に締固めを行う機械です。一般に、前輪が走行輪、後輪が駆動輪になっています。

ロードローラ

写真−4 ロードローラ

(4)ロードローラ(マカダム式)

マカダム式ローラは、鉄輪を三輪車型に配置してあり、一回の転圧幅を広くとることができる締固め機械です。前後輪同径で全輪駆動式が主流です。