入門講座

其の9
アスファルト基礎知識

アスファルト舗装の施工

9-3空港への利用

空港アスファルト舗装は、施工後交通開放までの時間が短い、維持・補修が比較的容易といった長所がある。一方で、わだち掘れが発生しやすい、油におかされやすいといった短所もあります。このことから、空港舗装におけるアスファルト舗装は航空機荷重が比較的高速で載荷され、燃料漏れの危険の少ない滑走路や誘導路の一部に使用されることが一般的です。空港舗装は、設計対象が航空機であるため、道路舗装の設計対象の自動車と比較すると荷重が大きいといった違いがあります。

また、前述のスラブ軌道の技術を応用して、大型旅客機が通行する誘導路の補修用にPC版と下地のアスファルトコンクリート切削面との間に注入する裏込め材として使用されることもあります。

空港舗装区域

図-5 空港舗装区域

空港PC版舗装裏込め材の施工 空港PC版舗装裏込め材の施工

写真-5 空港PC版舗装裏込め材の施工